iPhoneの緊急速報は、音量を下げる専用の設定が見つかりませんでした。着信音がオンになっている通常の状態のまま、警報音だけを消して通知は残す、という方法もありません。
ただし、消音(マナー)モードにしているときに限っては、警報音を鳴らさないようにする設定があるんですよね。
もし今まさに鳴っている音を今すぐ止めたいなら、電源ボタンか音量ボタンのどちらかを1回押すだけで、音だけが止まります。通知自体は画面に残るので、内容は落ち着いてから確認できます。
次からは鳴らないようにしておきたい、という場合は設定を変えておくのがおすすめです。まず試すなら、「常に警報音を鳴らす」というスイッチをオフにすることです。
- 「設定」を開く
- 「通知」をタップ
- 一番下までスクロールして「緊急速報」をタップ
- 「常に警報音を鳴らす」をオフにする



これで、消音モードにしている間は警報音が鳴らなくなります。通知そのもの(通知センターでの表示や履歴)は消えないので、後から見返すことはできます。
なお、着信音がオンの通常状態でこの設定がどう影響するかは公式に明言された情報を確認できていません。ただ、複数の情報源を踏まえると、警報音はこれまで通り鳴ると考えておいた方がよさそうです。
ここからは、実際に設定を切り替えて確認した内容を整理していきます。
「緊急速報の音」は結局どこまで消せるのか
先に整理しておくと、iPhoneの緊急速報には音量を弱める機能そのものがありません。大きい音で鳴るか、鳴らないか、実質その二択です。
何度か設定画面を行き来して確認したので、ここは間違いないと思います。
「緊急速報」の設定画面には、役割の違う2つのスイッチがあります。
- 緊急速報:地震速報や津波警報、Jアラートなどをまとめて受け取るかどうかのスイッチ
- 常に警報音を鳴らす:消音(マナー)モードのときでも、警報音を強制的に鳴らすかどうかのスイッチ

この2つを混同すると、思っていたのと違う結果になります。「緊急速報」自体をオフにすると、音だけでなく通知そのものが届かなくなり、地震以外の重要な警報も含めて何も来なくなるんですよね。
たとえるなら、「緊急速報」は学校の校内放送システムそのもので、「常に警報音を鳴らす」は「自習時間でも強制的に流すかどうか」のスイッチみたいなものです。放送システム自体を切れば当然何も聞こえなくなりますが、強制放送のスイッチだけ切れば、自習時間(消音モード中)だけ静かになり、放送システム自体は生きています。
私が知りたかったのは「音だけ消えて通知は残る」状態だったので、触るべきは「常に警報音を鳴らす」の方でした。ここで言う「緊急速報」は、緊急地震速報だけでなく、津波警報や特別警報、Jアラートなどをまとめて扱うカテゴリです。
「地震の警報音だけ我慢できないから、そこだけ消したい」と思って設定を探した人もいるかもしれませんが、警報の種類ごとに個別でオン・オフできる項目は見当たりませんでした。
設定を切り替えると何が起きるのか
「常に警報音を鳴らす」をオフにする操作自体はワンタップで終わります。ただ、スイッチを切り替えた瞬間、画面上は特に何も変わりません。
地味な操作なので、ちゃんと反映されているのか少し不安になるくらいでした。
肝心の「消音モード中に音が鳴らなくなるか」という部分は、緊急速報という性質上、狙ってその場で発生させて試すことができません。この点は正直に書いておきます。
ここで紹介している挙動は、実際に緊急速報を受信した経験がある複数の情報源で共通して説明されている内容であり、私自身がその瞬間に立ち会って確認できたものではありません。設定画面の場所や操作手順そのものは確認できていますが、音が鳴る・鳴らないという結果については、あなたの環境で一度確認しておくことをおすすめします。
実際、Apple公式コミュニティには「常に警報音を鳴らす」をオフにして、サイレントモードとおやすみモードも有効にしているのに警報音が鳴った、という報告もありました。
正直、これは少し意外でした。
本来は消えるはずの設定なのに、環境によっては効かないケースがあるようです。原因ははっきりしませんが、この設定さえオフにすれば絶対に静かになる、とは言い切れません。
過信せず、念のため消音モードと合わせて実際に確認しておくのが安全です。
設定を変えた直後は見た目の変化がほとんどないので、ちゃんと反映されているのか不安になる気持ちはよく分かります。不安なときは、一度「通知」の一覧まで戻り、もう一度「緊急速報」を開いてスイッチの状態を確認してみてください。


この設定画面、通知の一覧の中でもかなり下の方にあって、最初は見落としました。地震速報の設定が「通知」の項目内にあると思っていなかったので、しばらく探した記憶があります。
試しに一度「緊急速報」自体もオフにしてみました。こちらをオフにすると、音だけでなく通知そのものが届かなくなり、通知センターでの履歴も残らなくなります(過去に受信した履歴を後から確認する手段もなくなります)。
音を消したいだけならここまでやる必要はなく、むしろやりすぎだと感じました。
この画面の文言や項目の並び順は、iPhoneの機種やiOSのバージョンによって多少異なる可能性があります。「通知」の一番下に緊急速報関連の項目がまとまっている、という構造自体は大きくは変わらないはずです。
この設定で変わるもの、変わらないもの
ここまでの内容を整理すると、次のようになります。
- 変わるもの:消音(マナー)モードにしている間、警報音が鳴らなくなる
- 変わらないもの(公式に明言された情報は未確認):着信音がオンの通常状態では、警報音はこれまで通り鳴ると考えられる
- 変わらないもの:通知自体(通知センターの表示・履歴)は消えない
夜間や会議中だけ静かにしたいなら、消音モードと組み合わせれば十分に目的を果たせます。逆に、普段使いの状態でとにかく音を小さくしたい場合は、iPhone標準の機能だけでは対応できません。
公式に音量調整の項目が用意されていない以上、ここは諦めるしかない部分だと思います。
こうして設定を追いかけていると、iPhoneの通知は「細かく調整できるもの」と「まとめてオンオフするしかないもの」がはっきり分かれている気がします。緊急速報は明らかに後者の扱いで、そこだけ急に融通が利かなくなる印象でした。
元に戻したくなったときも操作は同じ場所です。「設定」→「通知」→「緊急速報」→「常に警報音を鳴らす」をもう一度オンに戻すだけで、消音モード中でも警報音が鳴る元の状態に戻ります。
状況に応じてオン・オフを切り替える、という使い方もできそうです。
具体的な場面で考えると分かりやすいと思います。
- 就寝中、本体を消音モードにしている:オフにしておけば警報音で起こされにくくなる
- 会議中や映画館など、着信音をオンのまま持ち歩いている:この設定だけでは音は防げない
- 外出先で音を止めたい:一時的に消音モードへ切り替える方が現実的

着信音がオンの状態を前提にしている限り、iPhoneの設定だけで音量そのものをコントロールする方法は無い、というのがここまで確認できた範囲での結論です。
なぜ音量を下げられない仕様になっているのか
ここまで触ってみて、なぜ音量調整という当たり前の機能がないのか気になって調べてみました。
とはいえ、「なぜこの仕様にしているか」を明確に説明した公式情報は見つけられませんでした。
ここから先は、公式に確認できた事実ではなく、あくまで私個人の推測として読んでください。
緊急速報は地震や津波、特別警報などを想定した仕組みで、周囲にいる人にも気づいてもらうことを重視して、着信音の設定に関わらず一定の音量で鳴るように作られているのではないかと思っています。
用途を考えれば、これはこれで筋が通った設計だと思います。安全を優先するなら、細かい音量調整より「確実に気づかせる」ことの方が優先順位が高いのは納得できました。
一方で、「今すぐこの音だけ何とかしたい」という場面では融通が利かないと感じるのも正直なところです。
静かな部屋にあの独特な音がいきなり響く瞬間、心臓がびくっと跳ねます。分かってはいても、鳴った瞬間はやっぱりびっくりするんですよね。
iPhoneの設定を見ていると、命や安全に関わる通知だけこうして特別扱いされている場面が他にもある気がします。使い勝手より確実性を取る、という優先順位が一貫しているように感じました。
よくある質問
緊急速報を完全にオフにしても大丈夫ですか
地震速報だけでなく、津波警報やJアラートなど他の重要な警報も届かなくなります。音がうるさいという理由だけでオフにするのはおすすめしません。
他社の防災アプリを使えば音を変えられますか
サードパーティの防災アプリで通知音を変更できるかどうかは、今回は調査できていません。iPhone標準の「緊急速報」機能とは別の仕組みになるはずなので、標準機能の動きを理解したうえで、必要であれば別途調べてみてください。
整理してみると、向き不向きがはっきり分かれる設定だと感じました。
後者に当てはまる場合、iPhone標準の設定だけでは思い通りにはならないと思います。
もっとも、対処法がまったくないわけではありません。仕様として割り切りつつ、静かにしたい時間帯だけ消音モードに切り替える、という付き合い方で十分カバーできる範囲だと感じました。
結局のところ、iPhone標準の設定でできるのは「消音モード中に警報音を鳴らさない」ところまでで、音量そのものを調整する方法は見つかりませんでした。
通常時にどうしても音を小さくしたい場合は、iPhoneの設定だけでは対応しきれない範囲だと理解しておくと、余計に設定を探し回らずに済むと思います。
「常に警報音を鳴らす」と「緊急速報」、2段階のスイッチを混同しないことだけ覚えておけば、次から迷わない手順です。
布団に入った直後にあの音で飛び起きた、という経験がある人も少なくないと思います。この設定を見直しておけば、そういう場面は防げるはずです。


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