AirDropって、結局毎日使ってるんですよね。
特にiPhoneを使ってると、何かと写真や動画を送る場面が多くて。LINEだと画質が落ちるし、メールで送るのも地味に面倒。
そんな時にAirDropをサッと使えると、すごく助かります。
自分の場合は、iPhoneとPC間のやり取りが多いんですが、撮った動画をすぐにMacに移したい時なんかに、本当にありがたい存在です。
で、ほぼ毎日といっていいくらい使ってます。
ただ、ある日ふと気づいたんです。
「あれ? 3メートルも離れてないのに届かない…?」
「この壁1枚、そんなに影響あるの?」
正直ちょっと驚きました。AirDropって、思ったより繊細なところがあるんだなと。
AirDropって、どこまで届くの?

確かに、何も遮るものがなければわりと広い範囲で届きます。
うちの環境(iPhone 17 Pro MaxとMac mini M4 Pro)では、リビングの端から端まで、だいたい8メートルくらい離れててもちゃんと送受信できました。
壁とか階段とか、意外と影響大きい
AirDropって、まずBluetoothで近くの相手を探して、次にWi-Fiで実際のデータを送るという流れになってるんです。
だから、Bluetoothが届かないと、そもそも相手が見つからない。
このBluetoothの電波って、実はそこまでパワフルなわけじゃなくて、壁や床を挟むとすぐ弱くなることも。
特に、以下のような素材が入ると厳しくなります。
- コンクリートやモルタル:ほぼ通らない
- 金属のドアやフレーム:跳ね返す、あるいは吸収される
- 木材や石膏ボード:ある程度は通るけど、距離は落ちる
1階と2階のやり取り、現実はちょっと厳しい
うちの家でも試してみたんですが、Macは2階のウォークインにある書斎、iPhoneは1階のリビングで使っているとうまく届かない場面が何度かありました。
試しに1階から数MBの画像を送ってみたら、ドアが1枚閉まってるだけでも検出に時間がかかる。
ドアが2枚になると、送信先は見えてもなかなか始まらない、という感じ。
2階であればドアが2枚あっても特に遅延することもなく送信できています。
環境によるんでしょうけど、やっぱり距離が近くて間に障害物が少ない方が圧倒的に安定します。
1階と2階で隔たっている全てドアが開けっぱなしなら送れる可能性は上がるけど、なかなかそんなこともないですよね。
思い当たる場面、ありませんか?
これまでの経験や、人から相談を受けた中でも、AirDropがうまくいかないケースってだいたい決まっていて、
- 隣の部屋で家具や壁を挟んでいる時
- 人が多いイベント会場やカフェ
- Wi-Fiルーターのすぐ近く
- テザリングがオンになっている状態
この中でも特にWi-Fiルーターの近くや、テザリング中は見落としがちで、AirDropの通信に影響してくることがあります。
AirDropの通信って、意外と繊細
さっき少し触れましたが、AirDropの通信ってBluetoothとWi-Fiの両方を使っています。
具体的には、まずBluetoothで周囲のデバイスを探して、それからWi-Fiで実際のデータをやり取りするという流れ。
なので、Bluetoothの範囲内にいなければ、そもそも相手が表示されないし、表示されたとしてもWi-Fiの環境によっては転送が止まってしまったり、やけに時間がかかったりします。
これ、地味だけど盲点になりやすい部分だと思います。
相手が見えない時って、Bluetooth側の問題で、送っても届かない・時間がかかる場合は、Wi-Fiの方に原因がある。
そんなふうにざっくり切り分けられると、トラブル時に落ち着いて対処できるはず。
機種やOSの違いでも差が出る

AirDropって、対応してるのはわりと新しめのApple製品です。
たとえば、iPhoneだとiOS 7以降、Macだと懐かしのmacOS Yosemite以降。
ただし、使えるからといって快適に使えるとは限らない。
古い機種だとBluetoothやWi-Fiの性能が今ほど良くないこともあって、距離が短くなるし、途中で止まったりもします。
特に2.4GHz帯しか使えないWi-Fiチップを積んでる場合は、他の電波と干渉しやすくて不安定になりがち。
そこまで古いものも珍しいけど。
OSのバージョンが違うだけで、表示のされ方や反応にも差が出るので、「同じAirDropでも端末によって使い勝手が微妙に違う」と感じるのはごく普通のことなんじゃないかと思います。
実際、どこまで届くのか試してみた
実験とまではいかないんですが、自宅や出先でちょこちょこ距離を変えて試してみたことがあります。
ざっくりまとめると、だいたいこんな感触でした。
- 屋外の開けた場所なら8〜9メートルくらいまでは問題なし
- 木造の室内で壁1枚を挟むと5〜6メートルが限界っぽい
- 鉄筋コンクリートの建物内だと3メートル前後でも怪しくなる
- 1階から2階への送信は、階段付近でようやくつながる感じ
特に屋内の場合は、距離そのものよりも何が間にあるかが影響大きいです。
木のドアや石膏ボードならそこそこ通るんですが、金属やコンクリート系の壁が入ると一気に通信が鈍くなります。
家の中に潜む電波の敵になりうるもの
あと、意外と厄介なのが、壁とか家具じゃなくて、家庭内の電波機器だったりします。
特に以下のようなものがそばにあると、通信が乱れやすくなります。
- 電子レンジやIHコンロ
- Wi-Fiルーター(2.4GHz使用時)
- コードレス電話やBluetoothマウス
- 他のBluetooth機器(イヤホンとか)
実際、自分もAirDropがうまく動かない時に調べてみたら、すぐそばにWi-Fiルーターがあったり、電子レンジを使ってた、なんてことがありました。
そう簡単に送れなくなるって事はないけど、影響は受ける可能性があるという事は覚えておくといいですね。
電波を通しにくい素材、意外と多い件
AirDropを使っていると、「これくらいの壁なら大丈夫でしょ」と思っていたのに、急に届かなくなることがあります。
そんなとき、間にある壁やドアの素材が意外と影響していることも。
私の家は木造なので、基本的には5メートルくらいまではなんとかなっています。
コンクリート壁や金属製のドアなんかは、そもそも電波を通しづらいので、1枚挟むだけで相手が見えなくなることも。
ちょっとした工夫で届きやすくなる
スタジオや会議室を借りた際に時々あるんですが、「デバイス同士はそんなに遠くないはずなのに、AirDropが反応しない」という場面はけっこうあります。
そういうときに、自分が普段やってるちょっとした工夫があります。
- ドアを少しだけ開けておく(閉め切っているより通りやすくなる)
- 端末の向きを変えてみる(カメラのある背面を相手に向けると反応が良くなることも)
- BluetoothとWi-Fiを一度オフにしてから再接続
- 画面をオンにして、スリープにしない(これはいつもしている)
このあたりは、数秒でできるものばかりですが、それだけで送れるようになるケースがけっこう多いです。
わざわざ再起動したりする前に、試してみる価値はあると思います。
通信が不安定なときに見直していること
AirDropが急に使えなくなったり、途中で止まってしまうと、まず疑いたくなるのは機械の不具合。
でも実際は、ちょっとした設定や環境の影響だったということが多いです。
私がいつも確認するのは、次のようなポイントです。
- Wi-FiとBluetoothが両方オンになっているか
- テザリング(インターネット共有)がオフになっているか
- AirDropの受信設定が「連絡先のみ」や「すべての人」に設定されているか
- 相手の端末がスリープ状態や集中モードになっていないか
というのは、自分も何度か引っかかったことがあります。知らなかったというのもありますが。
気づかないうちにオンになっていたりするので、うまくいかないときには必ず見直すようにしています。
どうしても届かないときは、別の方法も考えてみる
どんなに工夫してもAirDropが動いてくれないときって、やっぱりあります。
個人的には撮影後に動画データを大量に送るときなどがまさにそうで、「これはAirDropじゃ無理だな」と早々に見切りをつけたこともあります。
そんなときは、無理に粘らずに他の手段に切り替えるほうがスムーズです。
よく使っているのはこの2つ。
iCloudリンクで送る
写真アプリから「リンクを作成」して、それをメッセージやLINE、メールで共有する方法。
これなら容量の大きいファイルでも安定して届くし、相手がその場にいなくても受け取れるのが助かります。

ケーブルでつないで直接転送
MacとiPhoneをケーブルでつないで、Finderや写真アプリ経由でファイルを移す方法。
大容量の動画やRAWデータはこれが一番安心ですね。
特に現場で撮った素材を即座にMacに渡す必要があるときは、結局これに落ち着くことが多いです。
AirDropを安全に使うために気をつけていること
便利だからこそ、使い方によってはちょっとしたトラブルにつながることもあります。
たとえば、駅やカフェで知らない人から画像が飛んでくる、なんて話もたまに聞きますよね。
そんなことが起きないように、普段から意識している設定があります。
受信設定は「連絡先のみ」にしておく
AirDropの受信設定が「すべての人」になっていると、周囲の誰からでもファイルが届いてしま雨設定。
自分は普段「連絡先のみ」にしておいて、必要なときだけ一時的に変更するようにしています。
設定は、「設定」アプリから「一般」→「AirDrop」の順で簡単に変えられますよ。

デバイスの名前に一工夫
意外と盲点なのが、iPhoneやMacの名前です。
たとえば、同じ苗字の人が職場に何人かいると、誰が誰の端末かわからなくなることも。
自分は「iPhone(佐藤・仕事用)」みたいに少しだけ名前を変えておくようにしています。
これだけで、誤送信のリスクはかなり減ります。
いったんまとめてみると…
ここまで、AirDropの通信距離や、届きにくいシチュエーション、そして自分がやっている対策までいろいろと触れてきました。要点だけ振り返るとこんな感じです。
- 見通しのいい環境では、だいたい9メートルくらいまでは届く
- 実際には、3〜5メートルくらいが快適に使える範囲
- コンクリートや金属の壁は、思った以上に通信を邪魔する
- 最初に相手を探すのはBluetooth、データを送るのはWi-Fi
- 機器の向きや位置を少し変えるだけでも、改善することがある
- 無理なときはiCloudリンクやケーブル転送も選択肢に入れるとスムーズ
最後にひとこと
AirDropって、うまくいくと拍子抜けするくらい簡単にファイルを送れるんですが、ちょっとしたことで引っかかることも意外と多いんですよね。
自分もこれまでに何度も、「なんで今日はこんなに遅いんだ?」と悩まされました。
でも仕組みを知っておくだけで、対処の幅がぐっと広がります。
この記事が、どこかで誰かのちょっとしたイライラを減らすきっかけになればうれしいです。

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